日本での飲み会の断り方 〜ロシアからの手紙〜


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※本稿はロシアのクズコンバレー住民からの寄稿翻訳記事です。

みなさんこんにちは。

突然ですが、同志社会人のみなさん、
「さあ、今日はお疲れ様でした。飲みに行きましょうか!」
などの憂鬱な飲み会の誘い文句を業務終了間際に聞いたことがありますね。

だるいですね。聞かなかったことにしたいです。でも私の様に勤務中にイヤホンで音漏れ上等で爆音で音楽を聴いている社員でも、上司に肩をたたかれ面と向かって誘われれば無視することはできません。

腐っても社会人。行きたくないけど、状況によって行かざるを得ない場合もありますよね。

「おまえ、チームのメンバーだろう!」と言われてしまった時などは逃げ場がありません。
集団主義です。

※たまに日本人を見ていると彼らは理想的なプロレタリアートだと思う時があります。まるでNKVD(KGBの前身。熱狂的な共産主義の秘密警察でたくさんの不真面目なロシア人をシベリアのキャンプに送った)のようです。

私は日本の大企業で契約社員として3年勤めていましたが、もちろんその間、行かないと割とやばい忘年会や新年会の大きい飲み会、そしてチーム飲み会のような参加者が少ない、どうでもいい飲み会に誘われる機会が多々ありました。
そして特に初めのうちは、チームの関係を悪化させないために、いろんな高度な断り方を考えていました。
例えばこういう状況がありました。

・社内メールを見ていると、飲み会の誘いがメールボックスに入りました。
なんだかイライラしてきて、うっかり「拒否」のボタンを押してしまいました。新人によくあるミスです。
そこで近くの同僚が、「参加しないの?」と話しかけてきました。その時は自分のイメージに損害を与えないように必死でしたから、「申し訳ありません、今晩はちょっと予定か用事がありまして」と答えました。非常に丁寧で文化的な断り方ですね。

しかし、これは少しストレートすぎます。これではイメージをうまく守れないでしょう。

ここで、グーグルの力をかります。グーグルで「飲み会」「断り方」で検索すれば素晴らしいバックレ方のテンプレートが無料で手に入ります。ロシア人に比べると、働きアリに見える日本人の中にもなかなかのクズがいます。バックレ方は彼らに倣いましょう。
また、以上のテンプレートは次の日突然有給休暇を使いたいとき、なんだか朝から仕事に行くのがだるいとき、なんとなく半休が欲しくなった時にも使えます。

しかし、

丁寧な断り方をしていると、いつまでたってもお誘いが来ます。
また、どんどん会社に慣れてくると、定時に帰宅して、自分のことをする時間がどんどん大切になってきます。

そうなると、必要になってくるのが問答無用のオーラです。

そこで、このテキストで私が飲み会を断る為に考えた出した方法を日本の企業で働くみなさんにいくつか発表したいと思います。

まず、言葉を使わない断り方です。

例えば、みなさんにおすすめの対飲み会アクティビティがあります。それはジムのトレーニングです。どうやってジムトレーニングで飲み会を断れるのか。
それはバッグです。
私はジムのトレーニングに通い始め、会社に大きいバッグを持っていくようになりました。
そのバックをなるべく人の目につくところに置いたり、ぶんぶん振り回したり、ダンベルの代わりにしました。危ないですね。実はこれには絶大な効果があります。

また、あからさまに勤務中にプロテインを飲んだり、ツナや納豆をオフィスで食べるのも非常に効果的です。納豆はにおいがきついので、同僚の注意を喚起できます。目があったら、体を鍛えている旨を知らせましょう。

また、トレーニング用の重りを足首につけて会社に行くのも効果的です。手首に付けると業務に支障が出ますから、気を付けましょう。

その後、徐々に周りの同僚たちが「あいつは会社帰りにいつもジムに行くし、今日もバックを持ってる。無理やり誘うのは気が引ける」という感じになります。

徐々に、「よし、みんなで飲みましょうかあ」というほぼ断定の同意を求める文章から「○○さん、参加する?」に質問文が変化します。こうなれば前より簡単に誘いを断れるようになります。

大切なのは、普段から飲み会に行きたくないアピールをすることです。普段から心がけ、態度に出せばどんどん対応は楽になっていきます。

例えば私は一年目、「来週はカラオケに行きませんか?」のような問に対し、
「ちょっと考えさせてください」と謙虚に答えていました。
そして当日になって
突然「お先に失礼します!」と切り出し、「あら、行かないの?」と言われ気まずい思いをしながら
「あ、ちょっと、だめです…」と言いそそくさと帰っていました。

でも、二年目になると、顔芸だけで断れるようになりました。

すっぱくて、苦くて、腐っている果物をかんでしまったことを想像しつつ顔の表情筋を操作するのが大切です。

そうすれば同僚も、「うん、大丈夫だよ」と言ってくれるようになります。

★その他のポイント

二度言いも効果的です。日本語が分からなかったふりをして、あくまで本日は辞退の旨を押し通しましょう。二回はっきり言えばだいたいどうにかなります。

また、飲み会に誘われそうになった時、電話で取引先や、家族から電話が来たふりをする、もしくは実際に電話しましょう。そして、どう考えても急ぎの用事で帰らなければいけないオーラを出しましょう。

上司との関係は大切です。権力者には定期的に贈り物を渡しましょう。贈り物は経済の潤滑油です。ロシアでは贈り物なしには経済は回りません。それはロシア帝国、ソ連、現代のロシアにおいても同じです。
次に、わたしのアドバイスもむなしく、最悪の飲み会に巻き込まれてしまった時の対処法を提案します。最悪の飲み会とは;
・年齢で一番近い同僚は6歳以上;
・近くに明らかにすごく偉い上司が座っていて笑顔と酌を絶やさないようにしなければならない;

解決策;

少し酔いが回ってきたら、みんなにアルコール・ゲームを提案してつぶしましょう。外国のゲームとか言ってウェーイな雰囲気を出してプッシュすればみんな参加せざるを得なくなります。それくらいしかありません。でも意外にうまくいきます。特に盛り上げるのに必死な勢力をたきつければ、一瞬でみんなやらざるを得ない感じになります。もちろん、自分がお酒に強い場合のみ可能ですが。

 

Polar Bear (Sow And Cub), Arctic National Wildlife Refuge, Alaska

Polar Bear (Sow And Cub), Arctic National Wildlife Refuge, Alaska

 

具体的なゲーム;白熊ゲーム
まずはコップいっぱいのビールを用意。

1.初めの人が飲む。

2.次の人が飲んで減った分をウォッカ及び日本酒等で満たす。

3.色薄まる。

4.次の人が飲む。そしてウォッカ及び日本酒を補充。

5.どんどん色は白っぽく。

6.何度目か、もうコップの中は無色透明になる。

7.白熊が来たぞー!と叫ぶ。

8.イッキで飲み干す。を繰り返す。

そう、次の順番のヒトをつぶしたいときは自分がどんどん飲めばいいだけの簡単なゲームです。
※これは遊びではありません。死ぬか生きるかです。うまく日本人上司がつぶれれば彼らは次の日半休を取るか、仕事に来ても午前中は寝ています。そうなれば仕事中に何をしようが自由です。

さていかがでしたか。
最後にそもそも私がなぜ飲み会を嫌うかを解説します。
理由はいくつかあります。

・まず、内向型の性格が強い私はそもそも1-2人の友達との外食・飲み会を好むことも理由の一つですが、もっと大きな理由は値段、目的、時間などです。

値段:行きたくない飲み会で4~5000円を契約社員に支払わせるのはまじで詐欺です。どんなに給料が高くても、そんなに重要でもない部署内の飲み会でその額を払うのは浪費だとしか呼べないだろ。奢れ。

ロシアの流儀:ロシアでは上司や同僚と飲む場合、業務関係や業務以外の関係を混ぜないように常に無礼講を意識して頑張らなくちゃいけないんだ。なんで飲み会に行ってまで上司をよいしょして、業務の説教をうけさせられるんだ?

ご清聴、ありがとうございました。

※以上のような方法は俗にいう、ホワイト企業でしか通用しません。日本の殆どの会社が含まれる、ブラック企業においては上記の方法を試せば拷問を受ける可能性があります。

ソ連においては全員が公務員、すなわち国民一億ホワイト企業国家でした(軍人などを除く)。その為、人々は自らの才能をいかにバックレるか、サボるかに使いました。そうして残念ながら国家の経営が立ち行かなくなっていきました。残ったのはバックレと言い訳の天才ばかりでした。
でも、先のことなどわかりません。今が楽しければいいではないですか。大切なのはなにがなんでもホワイトな職場にもぐりこむことです。

世の中にはありとキリギリスがいます。日本ではキリギリスはクズやろうとみなされます。
しかし、ロシアではそれとは正反対というか、まったく異なる解釈が存在しています。

ロシア人の感覚では、「困っているキリギリスを助けない蟻はくそ野郎」であり、
「遊ぶべきときを遊んで、人生を満喫したキリギリス」は救われてしかるべき存在なのです。
むしろ、楽しむべきときを楽しむのは、正しいのです。

そして、日本には潜在的なキリギリスの人たちがありの仮面をかぶって仕事をしています。気づいてください。そして自分を開放しましょう。あなたたちは本当はロシア人なのではないですか。

 

 

※ロシアからの寄稿はいかがでしたでしょうか。

クズコンバレーでは、引き続き書き手さん、翻訳者さんを募集しております。


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