【アート】デカビタとか開けたときに出来るピロンってやつの8つの活用法


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暑い季節、デカビタやリポビタンDなどの強精剤を飲むことも多いかと思いますが、問題はフタを開けたあとのピロンと出てしまうヤツです。

購入者としては、購入の目的はノドの乾きを癒す水分や、疲れを取るタウリンであり、ビンやラベルやフタはそれらを輸送・保管するために甘んじて受けるとしても、あのピロンてなってるやつにまでお金を払ったと思うとなんともやりきれないものがあります。

あれを仮にピロンと呼ぶなら、ビンはスペースシャトル、ピロンはロケットの部分であり、本体を打ち上げるために、必要な要素であることはわかります。

とはいえ、プチっとちぎらないと指にあたって傷がつく恐れがあり、かといって分離させると、ピロンをどこに捨てていいかわからない事態となります。

ペットボトルでは、ピロンの親戚にあたる輪っかが、飲み口の首のところにはまる構造になっているため、この種の悩みはありません。

ユンケルの、ドリンクよりも格安な粉末タイプが発売されており、以下のようなやりとりがありました。

客「これはドリンクと成分違うんですか?」

店員「成分は同じですね〜」

客「じゃあ、なんでみんな安い粉末のほう買わないんすかね?」

店員「うーん、あのノドゴシがいいっていう方が多いんですね」

つまりノドゴシという要素でユンケルを買っているという驚くべきデータが取れたわけです。

つまりドリンク剤は、滋養強壮という目的にむけ、全演出を仕掛けていることがわかります。

・名前
・コマーシャル
・ラベル
・手にもったときのひんやり感
・開けるさいのピキッという音
・ノドゴシ
・味
・成分
・タウリン1000mg配合!などのバリュー・プロポジション

ここまで、全力で、「元気になる」という気にさせるための施策を徹底しています。

なのに、このピロンってのが手に刺さる件については、実に無策であります。弘法も筆の誤り、宇野勝も内野フライをヘディングするとはこのこと。

プラシーボ効果を持ち出すまでもなく、元気とは気そのものであります。なぜ、サトウ薬品も大正製薬も、この気になるピロンを残してしまったのでしょうか。

なにひとつくもりのないユーザーエクスペリエンスに、楔をうちこむごとき失策と言わざるを得ません。

クズコンバレー科学班では、このピロンについて、何か有効活用する道はないかと、長年にわたり研究開発を重ねてまいりました。

結果、いくつかの方法論を発見することに成功しました。

本質的には「並べて眺める」という価値がピロンにとって最も相応しい活用法であるという現時点での仮説が有力となり、「いかに並べるか」というフェーズに議論は移行し、研究員から様々な提案がなされました。

以下、エポックメイキングなものをご紹介いたします。

 

 

 

・マクドナルド

誰でも見おぼえのあるマークかと思います。
てりやきバーガー、チーズバーガー、フィレオフィッシュなど様々なメニューがあなたをお迎えするファーストフードの皇帝であります。

mのマークを見ただけで、世界中どこでも同質のサービスが受けられる安定感は世界一です。

マクドナルドのある国では戦争が起きないとも言われており、インフラとして資本主義のあらゆる地域に浸透しております。

キャップをあけたついでにおなかが空いてしまうことうけあいです。

 

 

 

 

・ふぐり

こちらも、見おぼえがある方が多いかと思います。
人類の役半分の股間にぶらさがっている不安定な健康器です。

まさかデカビタを開けたら、ふぐりが出没するなど、誰が思ったでしょうか。

しかし、水→氷→水蒸気、鉄鉱石→鉄→飛行機 など、本質は変わらずとも形を変えるということはあります。

日常のどこにふぐりが潜んでいるか、誰にもわからないのが現状です。
目をこらして、風に耳をかたむけてください。

 

 

 

 

 

・のぼり龍

古来より縁起のいいと言われるのぼり龍。

幻の生き物ですが、人々は時に雲に見出し、時に刺青に託し、その生命力を取り入れようとしてきました。

それが、デカビタのフタを開けたときにつくピロンの中にも見出すことができるわけです。

想像力と、ほんの少しの手先の器用さがあれば、幻の超獣すら召喚することができます。

想像力こそが、人間という超獣の、最大の能力なのかもしれません。

 

 

 

・貝ひも

いい気分で日本酒を飲んでいるのに、どうしてもつまみがない!

そんなときはこれを活用ください。

目の前に置くだけで、立派な北海道産ホタテの貝ヒモに見えてきます。

あとは想像力さえ働かせれば、口の中に磯の香りが広がり、しこしこした食感もひろがります。

ただし、決して実際に口に入れないでください。切れますし、金属味がしておいしくありません。

 

 

 

 

・雲

クラウドであります。

人間同士が、どんな些細なことで争っていても、互いを訝しがっていても、雲は意に介さず泰然と大空をゆきます。

国境も言語の壁もない、それでいてお互いがぶつかり合うこともない、人間が半ば諦めている理想郷を、ある意味で常にかなえているのが雲なのです。

そんな雲に、人は様々な思いを託してきました。

ピロンが雲に見えるのも、人々の心の習性なのかもしれません。

 

 

 

・笑顔

人の笑顔とは不思議なもので、ただの表情ひとつが、他の人間にとって大きな活力になり、それが大きな人数に波及すれば歴史すら変えてしまう力を持っています。

顔面の表情でコミュニケーションを取るアニマルであるホモ・サピエンスにとって、笑顔とは、幸福・慈愛の象徴であり、決して単なる筋肉の収縮ではありません。

 

 

 

 

・木のウロ

内部が空になっているところ。うつろ。ほら。空洞。「古木の―」

それなりに太い木になると、幹の中央にウロがあることが多うございます。

木のウロに雨露がたまり売ろうに売れず白蟻ウロウロ、でございます。

木を女体にみたてると、最も卑猥な感じがするのもこの部分の大きな特徴であります。

 

 

 

・フリーダイヤル

0120で始まる無料通話番号を指す記号です。

このマークがついている電話番号なら、気兼ねなく電話することが可能です。

でも注意しなければならないのは、携帯電話からの通話には対応しておらず、結局、脇に小さく書いてある03の番号にかけねばならず、涙を飲んだ方も多いかと思います。

このご時世に携帯からは無料じゃねえのかよ!というお怒りの声をまま、耳にします。

NTTなど、回線業者さんに問い合わせてください。

ピロン。

みな、同じものが飛び出ていると思いがちですが、この世にふたつの同じピロンはありません。

これまで、どれだけ多くの芸術作品が、邪魔者扱いされて時にフタについたまま捨てられ、時にいまいましげにアスファルトにたたきつけられ地面に落ちていたガムと同化して黒いペーストみたいなものと一体化して地層と化してきたことでしょうか。

自治体の予算が余ったときに、随意契約で駅前などに作られる、わけのわからないモニュメントを見てください。

駅前に勢いだけで作られた「芸術品」たち。

子供の遊具にもならず、路上生活者の雨よけにもならず、大地震が起きたときのリスクにしかなりません。

あれが芸術であるならば、日常のカスで作られる小さな偶然もまた、芸術であります。

どちらも永遠に残るものでは無いので、本質的に芸術品としてなんら遜色のあるものではございません。

あなたもこの夏、ビンのフタを開けたときのピロンで、10秒くらいの暇を潰して、すぐに忘れてください。

 

 

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