【新書】なぜ結婚式ではしょっぱいゼリーが出続けるのか


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新書の企画を公開してゆくコーナーができました。
クズコン新書です。

タイトルと概要をご提案しますので、出版関係の方がいらっしゃいましたらご連絡ください。たぶん10日以内くらいにはご返信するかもしれません。

さて、人生の桧舞台、固い絆に思いを寄せて語り尽くせぬ青春の日々を謳歌する結婚式。

新郎と新婦、アメリカの一部の州などでは新郎と新郎や新婦と新婦かもしれませんが、そのご成婚を祝って親族や友人や同僚や先輩後輩が集い、飲んで騒ぐ場であります。

おめでとう。

心の底から祝福され、新郎も新婦も、親御さんも実に幸せそうです。

おっと、お父さんはハンカチを目に当てて、なにをなさっているのでしょうか。刺繍でも凝視しているのでしょうか。

そんな、みんなにとって幸福な一幕。

しかし一つだけ、人が口に出せないことがあります。

 

「このしょっぱいゼリー、うまくねぇ。」

 

筆者が結婚式というものに初めて参列したのは小学校低学年でしょうか、その時、初めて、しょぱいゼリーに遭遇しました。

今年また、結婚式に出席し、また、しょっぱいゼリーと再会しました。

かれこれ人生で四度目くらいでしょうか、必ず、結婚式にはしょっぱいゼリーがついてきます。

 

 

結納の際には、するめイカであれば寿留女、日持ちがすることから、 末永く幸せな家庭を築くようにとの願いと、噛めば噛むほど味が出ることから、 味のある仲のよい夫婦になってほしいとの願いが込められているそうですし、昆布であれば、子沢山であることから子生婦、さらにはよろこんぶというライムを刻んでいるわけです。

そこで、しょっぱいゼリーに話を戻します。

スーパーで3割引になったダノンやフジッコのゼリーを食べ慣れている痩せた舌では、ゼリーの見た目に、「何かタンパク質をすりおろした的な味」は、理解に苦しむものがあります。

麦茶と間違えて麺つゆを飲んだとき、ないしは写真指名をしたピンサロで別の人が出てきたときのような、肩透かし感を覚えるわけです。

しかし、場は結婚式。

知っている人、知らない人、老若男女が一同に会し、新郎新婦の愛の仮想成就を寿いでいる場。

「すみませーん、これ、つゆだくにしてもらえます?味がなくて」

などと、言えないわけです。

そこで、誰もが実は、「???」という感覚を共有していながら、「ほんと、きれいよね〜」などと、賛美の方向を主役に向けることで、窮地を凌いでいます。

「やった!しょっぱいゼリーだ!うはっ!! これだあああああい好き!何も食べないできたから腹減ってるし。(二礼二拍手一礼)いっただっきまーーーーっす!」

という人は見たことがありませんね。

そもそも、あれが日本人の味覚に合えば、吉野家のようにゼリヤといったフランチャイズが広がっているはずです。小林カツ代師匠も、平野レミ師匠も、作れるのでしょうが、作るところは寡聞にして見たことがありません。

営業で疲れて帰ってきた旦那のニーズと合わないのでしょう。

では、なぜ、この「しょっぱいゼリー」は我が国の婚姻文化の中にしっかりと根を張ったのでしょうか。

 

 

■仮説1

・儀式の場では、「うまい」より「スペシャル」であることが求められる。

Special is demanded than delicious in the celemony.

 

 

 

何がうまいのか、ということについては諸説ありますが、最大公約数を算出すれば、しょうが焼き定食ということで異論はないと思います。

しょうが焼き定食を出されて怒る人は、イスラム圏以外ではあまり見ません。

じゃあ、ゼリーの代わりに、しょうが焼き定食を出せばよりハッピーなんじゃないか?

素人はそう考えがちです。

意外と、それもいいかもしれません。

しかし、ここは、捕食でも食事でもなければ、セレモニーであることが最重要課題の場なわけです。課題によって、大切なポイントは変わります。

捕食→栄養価。
食事→栄養価と味。
セレモニー→スペシャル感。

しょうが焼き定食が出てきてしまっては、もっとも大切なテーマが台無しなわけです。

食べ物がすべて、うまい、を目的としているわけではないということに気づくわけです。

【続く】

 

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